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産業心理カウンセラー&書道家の岡部あゆみです

昔、私が住んでいる青森県から見ると広島県というのは
本州とても遠いという感覚があった

今でこそ交通機関も発達しているが
私の小さい頃は、また東京までの新幹線もなかった時代である

親戚や知人にも広島県の人はいなかったため
原爆は教科書の中だけの世界だった


その感覚は成長するにつれ変化していった
最初は2人の担任の先生の影響だ

1人は小6の頃の先生

学級文庫に『はだしのゲン』の漫画を全巻置いた
作者の中沢啓治による自身の原爆の被爆体験を元にした自伝的漫画である

それを読んで自分と同年代の主人公の話に、原爆のむごさを知った

2日目は
中学2年生の時の担任の先生
その先生は、広島県の大学で学んだ先生だった

何のきっかけだったかは忘れたが
クラスのみんなにこのような話をした

「先生が大学時代下宿していたところのご夫婦は
被爆した人たちだった。でも4年間一度も戦争の話を
聞いたことがなかった。私から質問をしたことがあったが
2人は決して話そうとしなかった。人はあまりに悲惨な体験をしたときには
話すことをためらう。話せるようになるには時間がかかる
もしかしたら、話せるようにはならないかもしれない
自分の心の中にだけ留めている人もたくさんいるのだ」と

高校の修学旅行は、奈良・京都・広島だった
原爆記念館にも行った
思わず目をそらしてしまった写真もあった


私は東京の大学に進学した
全国の友達がたくさんできた

その中で広島から来た子は被爆2世だった
親御さんは小さい頃に被爆したそうだ

いろいろな出会いの中で
私の知らなかったことを知る・気づく


広島、長崎、終戦・・8月は
平和を考える月でもある

そして平和は絶対に守らなければならないと思う


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