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書道とコミュニケーションで人を笑顔に!がモットー
コミュグラフィーナ代表岡部あゆみです

私が今でも思い出に残っている授業がある
それは高校2年の現代国語の時間

教科書には夏目漱石の『こころ』が載っていた

『こころ』は、ざっくり言うと
【私の元に亡くなった恩師から手紙が届く
そこには次の内容が書かれてあった
恩師は学生時代の下宿でKと出会い親友になる
そのKから下宿屋の娘への恋心を告げられる
でも恩師はその気持ちを知りながら
Kを出し抜きその娘と結婚する
その後、Kは自殺する
それから恩師はずっと自責の念にさいなまれながら生き
明治天皇が崩御した知らせを受け自害する】

今思うと深いなあと思うが
17歳のその当時は、さほど考えずに読んでいた(笑)

授業は、段落ごとに
生徒が順番に読んでいくというものだった
窓の外を見ると木々の間から日が差し込んでいる
誰も何も言わない静かな空間の中で
小説の音読のみが聞こえる・・

それはまさに今考えると
とても贅沢な時間だったと思う

精神の成熟途中のこの時期に
知識を詰め込むのも大事だが、
このような時間も大事だなあと私は思っている

一人一人の心の中で、いろいろなことを感じ、考え
(授業以外のことも違うことも考えていた私だが)(笑)
好きな時間だった

その国語の先生の名前はすぐに思い出せないが、あだ名は『のび太』だった
ドラえもんの、のび太くんにそっくりだったからだ(すみませ~ん)

先生お元気ですか?
私は元気でやっています
相変わらず国語好きです(笑)