GMKN_STUDIO_027_TP_V

書道とコミュニケーションで人を笑顔に!がモットーの岡部あゆみです

私は保育園・幼稚園での書き方教室をしていますが
そこで気を付けていることは一点だけ
「書道は難しい・文字が書けない」そう思わせないことだけです

書道を教えるときに知らず知らずに指示をたくさん出しています
姿勢
筆の持ち方
筆の運び方
墨の扱い方

そして指示をだしたあと
それが出来ないときは
「それ違うよ」と言ってしまいがちです

月1回の教室だと前回のことも忘れています

たくさん注意されるって
幼児さんも嫌だし
言ってる先生も嫌です

私は大体1年後にこの子たちがどうなってほしいのかを
想像しています

そのために今必要なことはなにか?
今日必要なことはなにか?

それだけです

習字教室と違い
一斉に同じことをするので
どこにレベルを置いてするのかも考えます

あいうえお表を読むときは
全員一緒
まだ読めなくても聞いていればだんだん言えるようになります

鉛筆を書くときは
なぞり書きがメインです
今は文字の形よりも書き順を覚えてほしい
鉛筆の持ち方を意識して欲しい

習字は一人ずつ順番に
最初は私が筆を持って一緒に書いたりして
徐々に一人で出来るように

それができるようになって初めて
指示を出せるかなと思っています

大体4月から始まって半年後の10月頃から変化が出てきます
年が明けて1月頃には書くことに慣れてきます

小さい子の初めてにはとても気を遣います
一度難しいと思ってしまうと
その苦手意識を覆すのはなかなか難しいから

そしてその年度によってまた子ども達も違う

常に指導内容を考えて工夫していかなくては
いけないと思っています

そのためには本を読んだり
他の先生方からの話を聴いたり
そして何よりも子どもを観ることが大切だと思っています

中には字を書くことは勉強というカテゴリーに入れて
考えている方もいると思いますが
文字を書くことは小学校に入って
よーいどんで覚えるものでは
なく日常で覚えていくものだと思っています

小学校に入ったからと言って
「書きなさい」と言われても
すぐには書くことが難しい子もいます

書くことは勉強ではありません
自己表現の1つです

自分の気持ちを書いて伝える
相手の思っていることを文字で残す

幼児期においての文字に親しむ環境づくりも大切だと岡部は思います