言葉と文字で人を育む書道コミュニケーション講師
岡部あゆみです
kabuki

歌舞伎の見せ場の1つに
効果音に合わせて体の動きを止め首を回すように振ってから
グイっとにらんで静止する「見得」というものがある

歌舞伎役者の尾上右近さんは次のように話していた

「現代は見得の決めポーズだけが見たい時代
でもその前に1歩2歩踏み出しがあり
3歩めに見得を切るから技が引き立つ
このように見せ場の前に行う余白がとても必要だ」

書道は紙に文字を書く

文字そのものも大切だが
紙という空間の中で
黒い文字と白い空間のバランスがとても重要だ

余白は文字が引き立つか引き立たないかを左右する大事な要素である


日常生活でも余白を楽しむことが大切だと思う

あ~今日はダラダラすごしてしまったなあと思う時でも
焦らずにこんな日もいいよねとゆったり構える日があってもいい

人生は予定通りに行かないことが大半なのだから(笑)