言葉と文字で人を育む書道コミュニケーション講師
岡部あゆみです
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「文学部って意味があるの?」という意見がある

私は文学部日本文学科の出身

そういう意見の人から見ると
バリバリ役に立たないと言われる領域だと思う(笑)

就職に不利だとか
潰しがきかないという意見があるが

私は思う
『大学は学びたいものを学べばいい』

大阪大学文学部長の金水敏さんは
卒業式で次のようなことをお話されている
(以下抜粋)

「文学部で学んだ事柄は
職業訓練ではなく
生命の利便性・社会の維持・管理と直接結びつくものではない

しかし
文学部の学問が本領を発揮するのは人生の岐路に立った時ではないか

人生には様々な苦難が必ずやってきます

仕事に行き詰った時
配偶者と不和になったとき
自分の子どもが言うことを聞かなかったとき
親しい人々と死別したとき
老後を迎えた時
死に直面したとき等々

その時に文学部で学んだ事柄が
その問題に考える手がかりをきっと与えてくれます

人間が人間として自由であるためには
直面した問題について考え抜くしかない
その考える手がかりを与えてくれるのが
文学部で学ぶ様々な学問であると信じています」

その後のインタビューで金水氏は
「人文系に対する風当たりが強い昨今
『君たちが学んできた学問にはこんな力があるんだよ』
と伝えたかった」と話しています

人生ムダなことは一つもない
というか
ムダにしない生き方をしていきたい

そのためには
自分の選択に自信をもつことである