言葉と文字で人を育む書道の先生
岡部あゆみです
gakkou


高1の頃、国語の先生がある日の授業で次のようなことを私たちに提案した

「先生の友達が沖縄で先生をしているんだけど
たまたまクラスの人数が一緒なんだ。
だから同じ出席番号の者同士で文通をしてみるのはどうだろうか?」

クラスの反応は様々だったが、その話はいつの間にか立ち消えた

それからしばらくして、その先生は入院した。
あとで聞いたら胃がんだったらしい
まだ、40代だったと思う

そのまま先生は帰らぬ人になった

お葬式の後に家族の方が先生の写真と共に学校に寄ってくださった
全校生徒が校門で出迎えた

まだ小さいお子さんを見ながら何とも言えない想いが頭の中で交錯した

あの時、文通をしていればよかったねと後で友達と会話した

後悔しないように生きて
そして生きてることは素晴らしいことなんだよ

その先生は教えてくれたような気がする